海外での生活

      
家族のアメリカ物語

アパート生活 ☆ 語学研修 ☆ 大学生活
家族のアメリカ物語は
貧乏学生だった私のアメリカ留学奮闘記です。
妻も子もいた私が
一家を引き連れてアメリカへ行くことになりました。
そんな冒険的留学でしたが、
やはり行ってよかったと思います。
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■ 海外での日常生活 ■



アメリカの大学の多くがそうであるように、

私の通った大学でも、

海外から来る家族向けのアパートが用意されていた。



私たち家族はそのアパートでサウスキャロライナでの生活を送った。

3LDKの十分な広さのアパートで、

隣、階下はすべてアジア系住民だった。



隣は中国人一家、階下は韓国人一家とイラン人一家、

下のイラン人の奥さんはよく次男建佑の面倒をみてくれた。





隣の中国人の奥さんは威勢がよく、英語は片言だったけど、

誰とでもよく話をしていた。



みんな穏やかな気質の人たちばかりで、

夕方になると公園で夕涼みをしながらいろいろなことを話した。



食事を作って近所隣と分け合ったり、

いっしょにFarmer’s Marketに行ったり、

なにかと心の支えになっていた。



韓国人の旦那さん(キムさん)からは韓国語を教わった。

同じ学部で学ぶ仲だったので、共通の話題も多かった。



ある日、キムさんの奥さんがダウンタウンへ洗濯物をもって

クリーニング屋さんへ行くと、強盗に襲われ、

殴る蹴るの暴行を受け、右腕を負傷して帰ってきた。



恐ろしいニュースに騒然としたが、

その後、奥さんのケガも回復し、普通の生活を取り戻した。

とにかく、命があったことに安堵した。



また、ある時友人がやはりダウンタウンで夜、

酒を飲んで歩いていたら

ピストルを突きつけられ、20ドル奪われた。

それでも命があったことに安堵した。



アパート周辺はいたって平和なのに、

ダウンタウンは危険っていうイメージが付きまとった。



アパート周辺はきれいな家が立ち並び、

きれいに刈られた芝、大きな木々、

素敵なガーデンエクステイリアと

雑誌に掲載されそうな家ばかりで、

家族で夕方散歩するのが楽しかった。




■ 語学研修 ■


はじめの3ヶ月は

大学の付属機関EPIというところで語学研修を受けながら

大学での単位のとり方、レポートのまとめ方、図書館の使い方、

論文の書き方などを学んだ。



EPIの先生のお宅にクラスメイト全員が招かれた


中にはまったく英語が話せない外国人のために

TOEFL(留学時の語学力判定試験)

対策のコースもあった。



TOEFLはすでに日本で受けていたので、

TOEFL対策のコースは取る必要がなかった。




真ん中は論文指導をしてくれた先生、
左はそのご主人でEPIの校長でもあった。
この先生に、論文の書き方をみっちり指導された。
毎日の作文の課題とレポートの宿題は大変だったが、
これのおかげで、
修了論文はそれほど苦労せずに書けた。



ひたすら論文練習だった。

私のコースは教育実習もあったので、

語学もみっちり訓練された。



EPIでの生活は短かったが、

内容の濃い3ヶ月だった。



日本の大学の英語科でも

これほど内容の濃い授業をしてくれればいいのにと思った。





彼らの出身はベネズエラ。二人とも高校1年生。
えっ、高校1年生なのに大学で勉強?

彼らはベネズエラのガリレオ奨学金を受けてきている
国の中でも優秀な学生。

確かに切れる。
頭がいいとはこういう奴らのことを言うんだと
つくづく思った。
ちなみにTOEFLの点数を聞いたら630点だそうで、
なんでお前らここにいるの?
って感じでした。





■ 大学生活 ■


大学での生活は実に楽しかったが、

宿題の多さには驚いた。

日本の大学生は、たしかに楽をしているな〜と感じた。



毎日数冊の本を読まなければ

講義についていくことはできない。



できなければ単位を落とすことになり、

とにかく必死で勉強をした。



勉強場所はいつも図書館だった。

図書館は本当に充実していた。

これがアメリカの大学の力だと思うほど書籍が充実していた。

日本の大学の図書館がちっぽけなものに思えた。



昼食はサンドウィッチが定番だったが、

学食に行くこともあった。

5ドル(およそ500円)出すと、

食べ放題のビュッフェ形式の昼食が取れた。



大学キャンパス内の教会でも無料の昼食を提供していた。

パン、インスタントラーメン、ピラフといったメニューだが、

金のない学生にとってはオアシスだ。



たまに贅沢をするときはピッザハットに行き、

パーソナルパンピッザ(一人前の丸いピザ)を注文した。



とにかく食べ物は安かった。



お金がかかるのはなんといってもテキストだ。

テキストもまともに本屋で買ったら高いので、

私は古本屋でテキストをそろえた。



あとは図書館で必要な文献を借りてレポートをまとめた。

とにかく図書館を上手に使うことが、

単位取得のカギだと思った。



教授陣は毎日充実した授業を提供してくれた。

授業の運営は教授の責任だが、

ただ、教師がしゃべって生徒が聞くといった授業はひとつもない。



とにかく、生徒は発表する。

発表できない生徒は

宿題をおろそかにしてきているとみなされている。



そんな授業になれていない自分は、はじめは戸惑っていた。

はじめのころクラスの中であまり発表に積極的でなかった私に

教授(指導法の授業)は、名指しで質問し、

なんとか私にしゃべらせようとしているのが分かった。



クラスの他の生徒もあまり発表しない私をみて、

哀れみの表情を投げかけているように私には映った。



ある時レポートの提出があり、

私も一生懸命でレポートに取り組んだ。



クラスでレポート発表の順番が回ってきた。

発表を終えると、先生が驚いていた。

「あなた結構やるじゃん」なんて言われてしまい、

ふだんどれほど馬鹿だと思われていたのか知る機会にもなった。



以後発表は積極的にするようになった。



教授はよく生徒を家に招待して

食事会(パーティーともいう)を開いてくれた。



EPIで学んだ仲間ともいっしょになり、

ワイワイ、ガヤガヤ楽しい時間をすごした。



■ 学会 ■

大学のTESOLのコースを受けていたときに、

TESOLの大会がワシントンD.C近郊のボルチモアで

開催されるから行こうと誘われて、

妻と子供たちを残して友人6人で車を借りて出かけた。




毎日有意義なワークショップがあり、

現場での様々な苦労話やこれは使えるといった言語活動や

論文の発表を聞けた。



5日間の大会で得たものはとても大きかった。

昼食時にはボルチモアの町を散策し、

夜は翌日のワークショップの案内を入念に見て、

どのワークショップに参加するか決めた。





そんな話し合いが終わると、

みんなでダンスを楽しんだ。



ちなみに自分はダンスが大の苦手。

でも、みんな一生懸命自分に教えてくれた。




TESOLの学会には様々な教材会社も参加していて

テキストのサンプルを山ほど持ち帰ることができた。



いまでも授業の中で使っている教材が沢山ある。

そういった意味でもこの学会に参加した意義は大きかった。




■ 妻の両親がやってきた ■


この留学中驚いたことは沢山あるが、

妻の両親が私たちを訪ねてはるばるコロンビアに地に

やってきたことはその驚きの一つである。




彼らは津軽弁しか話したことがないのに、

妻から送られた手紙を頼りに、

近くにいる外国人を捕まえ、

手紙に書かれていることを指差し、

何度も飛行機を乗り継いでやってきた。



これをサバイバルと言わずして何と言おうか。



孫の顔見たさなのか、

アメリカ滞在中は孫にべったりだった。



私たちは翌年オリンピックが開催される

アトランタを案内した。




夫婦での始めての海外旅行ともなり、

良い思い出となったことだろう。




■ ホストファミリー ■


私たちのアメリカ滞在中、

言語面でのサポートをしてくれるホストファミリーと

生活面でのサポートをしてくれるホストファミリーがいた。



言語面でのサポートはとにかく話し相手になってくれて、

大学の裏話や安い食堂などを紹介してくれた。



彼ら夫婦とは未だに付き合いがある。




彼らは今日本に住んでおり、

時折、連絡を取り合っている。



うちの子供も彼らの子供も同じ年なので、

家族ぐるみの付き合いをしていた。



生活面でのサポートをしてくれた家族とも

とても親しくさせていただいている。




よく彼らの家の食事に招待された。

本当に豪華な食事で、

おなかいっぱい、おいしいものを食べた。



食べた後はピアノを聞いたり、おしゃべりしたりと

楽しいひと時を過ごした。



このように私たちは最高の環境の中で

勉強することができた。



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